家賃が払えず、強制退去になった話
それは人生の中でも、最も苦しく、現実の厳しさを嫌というほど感じた4ヶ月間でした。
家賃を滞納するということが、これほど大きな影響を及ぼすとは思いませんでした。
私が家賃を払えず、最終的に強制退去に至った経緯と、その後の生活について赤裸々に語りたいと思います。
家賃の滞納が始まり、生活が一変した瞬間
家賃の滞納が始まったのは、突然の派遣契約打ち切りがきっかけでした。
私は都内のワンルームマンションで一人暮らしをしており、月々の家賃は8万円。
契約社員として安定した収入を得ていた頃は、家賃も問題なく支払えていました。
急いで新しい仕事を探し始めたものの、すぐに見つかるわけもなく、生活費は貯金を切り崩すことでなんとか凌いでいました。
しかし、家賃に加え、光熱費や食費、通信費などを支払っているうちに、貯金はみるみるうちに減っていきました。
家賃を滞納した最初の月は、「すぐに仕事を見つければ大丈夫」と楽観的に考えていました。
1ヶ月目の家賃を滞納した時、管理会社から電話がかかってきました。
「今月の家賃が未払いになっていますが、いつお支払いできますか?」という冷静な声。
その時は、「少し遅れてしまいますが、来月には必ず払います」と答えました。
家賃滞納から2ヶ月目で状況が悪化していく日々
家賃滞納から2ヶ月目に入ると、滞納額は16万円に膨れ上がりました。
管理会社からの電話も増え、対応するのが怖くなり、着信を無視するようになりました。
しかし、無視をすればするほど、現実はさらに厳しいものになりました。
管理会社からの督促状が頻繁にポストに入るようになり、「次回の支払いが確認できない場合、契約解除の可能性があります」と書かれた文面に震えました。
それでも私は、「何とかなるだろう」とどこかで楽観的に考えていました。
滞納が3ヶ月目に入ると、管理会社ではなく家賃保証会社から直接連絡が来るようになりました。
保証会社からの電話はこれまでよりもさらに厳しく、「このまま滞納が続く場合、契約解除手続きに入ります」とはっきり告げられました。
その後、内容証明郵便での通知が届き、「○月○日までに支払いが確認できない場合、強制退去となります」という明確な期限が提示されました。
内容証明郵便を手にした瞬間、私は現実から目を背けられないことを悟りました。
退去命令と最後の抵抗
4ヶ月目に入り、保証会社から最終通告が届きました。
「○月○日までに退去を完了させてください。退去が確認されない場合、強制執行を行います」という通知があり、私の居場所が完全になくなることを実感しました。
この時点で滞納額は32万円に達しており、払うどころか、どうしたら良いのかも分からない状態でした。
退去命令を受けた後、慌てて引っ越し先を探しました。
どの保証会社の審査にも通らず、「滞納者」というレッテルが自分についていることを実感しました。
最終的に、友人の家に一時的に身を寄せることになり、最低限の荷物だけを持って退去することにしました。
強制退去後の生活
友人の家に住まわせてもらうことになったものの、気を使う毎日が続きました。
友人には感謝しかありませんが、自分が迷惑をかけているという思いが日に日に強くなり、精神的な負担は増えるばかりでした。
また、仮住まいの状況では生活が不安定になり、仕事探しにも集中できませんでした。
家賃滞納と強制退去の履歴は、私の信用情報に深刻なダメージを与えました。
新しい賃貸契約を結ぶのが難しいだけでなく、その他の経済活動にも影響が及びました。
この状況を変えるためには、まず借金を返済し、信用を回復する必要があると痛感しました。
分割払いの提案や支払い猶予の交渉が可能な場合もあります。
早めに動けば、退去という最悪の事態を回避できるかもしれません。
最後に
家賃滞納から4ヶ月後に強制退去されるという経験は、私の人生で最大の挫折でした。
この出来事から学んだのは、経済的な計画性の大切さと、早めに助けを求める勇気の重要性です。
もし同じような状況に直面している方がいるなら、一人で抱え込まず、早めに周囲の助けを求めてください。
あなたもきっと、前に進むことができます。